JAPA報 Vol.9

軌跡を刻む、未来を描く

\周年記念を成功させる3つのアプローチ/

「周年記念? うちはイベントをやるつもりはないし、社内の慰労ぐらいかな…」
そう思っているなら、もったいない。周年記念は感謝を伝える場であり、企業の未来を切り拓く絶好のチャンスです。多くの企業がこのタイミングで新規事業を発表し、新たな成長へと踏み出しています。
とはいえ、突然「新しい事業を始めます!」と発表しても、社内外の理解を得るのは難しいもの。そこで、周年記念を「未来への投資」として成功させる3つのアプローチを紹介します。

1.「過去・現在・未来」をつなぐ物語

新規事業は、企業の歩みおよび理念の延長線上にあるべきでしょう。「創業時の想い」「現在の強み」「これからの挑戦」を一本のストーリーにすることで、新事業の必然性が生まれ、共感が得られます。
たとえば、ある建設会社が「大規模プロジェクトのオートメーション化」を強みとしてきたとします。周年記念を機に「スマート交通システムの開発」に参入すると発表すれば、それは「都市の渋滞緩和や安全な移動環境の実現」といった社会的課題を解決する大きな使命として受け入れられるでしょう。

2.特別な意味づけ」をする

周年記念は「節目だからこそ」という説得力を持たせることができます。
例えば、あるアパレルメーカーが周年記念を機に「次の100年に向けたエシカルな選択をする」という想いのもと、「サステナブルファッションブランド」を立ち上げると発表すれば、それは単なる新規事業ではなく、企業の未来を見据えた決意として受け入れられるでしょう。こうした意味づけをすることで新規事業は「時流の流行」ではなく、企業のDNAを未来へ進化させる一歩となります。

3. ステークホルダーを巻き込み段階的に発信

周年記念の新規事業は、発表がゴールではなく、スタートです。  いきなり「新事業を始めます!」と打ち出すのではなく、半年から1年をかけて期待感を醸成し、共感を広げていくことが大切です。たとえば、「周年記念のカウントダウンとして企業の歴史や未来ビジョンを発信」「イベントで発表し、関係者と対話を重ねながら進める」など、段階的に動くことで、新規事業の浸透をスムーズにできます。

周年記念を、未来への布石に

周年記念は、単なるお祝いではなく、企業の成長の転換点になり得ます。
この3つのアプローチを取り入れることで、「記念行事」から、「未来を見据えた戦略的な周年事業」へと変えることができます。
次回は、最も大切な「物語をつくる」ことについて、さらに掘り下げて解説します!

メンバーコラム

取引先や、顧客との
関係強化に役立つ周年施策

企業の周年記念は、会社と社員との絆を深めるだけでなく、取引先や顧客へもよい影響を与えるのでしょうか。
結論から言えば、答えはYES。企業の周年記念は、取引先や顧客との関係を深める絶好の機会でもあります。

特別感のある限定商品やサービスの提供、感謝の気持ちをこめたイベントの開催などが、効果的な施策だと言えるでしょう。
企業の歴史やビジョンを共有することで、信頼関係も強化できます。

実際の事例として、キユーピー醸造(株)では、創立60周年の際に赤ワインビネガーと「ビネガーマスターになれる本」を社員や取引先に配布したそうです。「ビネガーの魅力を体感してほしい」という思いがこもった記念品。企業のこだわりを伝えるだけでなく、取引先との関係を深めるきっかけにもなったはずです。

周年記念を単なる社内行事にせず、企業のブランド価値向上、取引先や顧客との関係構築の機会として取り組みましょう。

今週のトピックス
〈周年記念事業がもたらす可能性について〉

『周年記念事業が企業にもたらす可能性について』

5年に一回の周期で、企業は周年記念イヤーを迎えるのですが、“ただのお祝い”にしてしまうのはもったいない。

表の記事と言わんとしている事が重複しますが、「もったいない」という言葉が一番端的だと思います。

どの業界も競争は厳しく、変化も早い…
だからこそ、5年、10年先に”どのような価値を提供したいのか”を明確に打ち出す必要があると思います。

JAPAでは一貫して、「周年記念を単に過去の功績を振り返りながら、“これからのスタートライン”として意義づける」というポリシーを貫いています。

実は、「周年記念が持つ力」は、想像以上に大きい!

このことを前提に、未来ビジョンの構築に取り組んでいただきたいのです。

「過去・現在・未来」をつなぐ物語を作りましょう!!

今月の名言/銘言

運命の女神は、
“積極果敢な行動“をとる人間に味方する

「君主論」ニッコロ・マキャベリ

メンバー紹介

南 あき

Aki Minami

「ないものを創造し、人に感動を与える!」
元吉本興業で培った、人が何に感動し、笑い、泣き、憂いを感じるかを常に考えるイベント企画をご提案してます。
大切なのは、いつの時代も「想い」。
「想い」を受け取り、司会は1000件を超え、周年事業は良き文化を継承しつつ、新しい一歩を軽やかに製作応援致します。
10.30…50…100周年とこの時代に担ったお役目を是非JAPAと一緒にバトンを繋いで下さればうれしいです。

このコーナーでは理事メンバーを順番に紹介していきます

齋藤 久夫 藤原 智之 三島 進 南 あき 長井 伸樹〈代表〉 国場 みの〈副代表〉 田本 夕紀〈監査〉 小林 大剛 佐藤 圭 

NEWS LETTER
日本周年記念事業推進協会|記念誌 祝賀会 記念品 周年記念の全てがわかる
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